APSフィルムの自家現像(準備編)

photo

こんにちは。すぱ(@supa_kun_です。

TK_ photoさん(@takuya096)の影響を受けて自分でフィルムの現像を始めました。

自宅には35㎜のカメラ、645や6×6のカメラ、そしてAPSフィルムのカメラを所持しています。ネットではカラーフィルム、リバーサルフィルム、モノクロ現像のことがいろいろ書かれていますがAPSフィルムの自家現像については1件くらいしか書かれていません。せっかく自家現像をするのだからAPSフィルムも自家現像したいと思い、本格的に調べ始めました。

APSフィルムの自家現像ブログがほとんどない理由

色々調べていくうちにAPSフィルムの自家現像は簡単ではないことが分かりました。

理由は

1)APSカートリッジから詰め替え用のカートリッジに一度ネガを移さないといけない(そのままではカートリッジに引っ付いているネガが外れないため現像リールにまくことができない)

詰め替え用のカートリッジに移す専用の機械がいる(機械がなくてもカートリッジを開けてネガを外す道具がいる)

2)APSフィルムサイズの現像リールがない

3)現像後カートリッジに戻す機械がいる(カートリッジにネガをくっつけるために専用の機械がいる)

これだけの手間がかかるため、滅びゆくAPSフィルムのためにわざわざ自家現像をやろうと思う人がいないのかなと思いました。

APSフィルムを自家現像するために道具を準備

大きく4つ問題があることが分かったのでそれぞれ解決していくことにしました。

1)詰め替え用機械&カートリッジ(デタッチャー)

詰め替えカートリッジは専用の機械に付いていて、まずはその詰め替え用の機械を探しました。

有名なのは

ノーリツ鋼機ADT-240

もう一つは富士フィルムDT100

一応両方とも手に入れたのですが、フジフィルムの方には詰め替え用カートリッジが付いてなかったのでまだ使えません。詰め替えカートリッジだけでオークションとかに出ることはほとんどないので、手に入れる時には詰め替えカートリッジが付いているかどうか必ず確認してください。

機械自身ももうほとんど出回っていないので根気よく探してタイミングを待ってください。私は富士のDT100をアメリカから手に入れてカートリッジがなく落ち込んでいたらヤフオクでADT-240がポンと出品された経緯があります。機械自身はデタッチャーも後に説明するリアタッチャーも数千円で1万円を超えることはほとんどないので粘り強く探してみてください。

2)APSフィルム用現像リール

現像リールも市販されているのは35㎜やブローニサイズのものばかりでAPSフィルムサイズのものはありません。先に話した1件だけ該当するAPSフィルムの自家現像を行っている方もステンレスリールを加工してAPSフィルムサイズにして現像していました。

私はステンレスリールを加工する技術がないため、プラスティックリールを加工してAPSフィルム用のものを作りました。

35㎜サイズのリールを24㎜に改造します。

今回は超音波カッターをレンタルして芯の部分をカットします。

ごんた屋 超音波カッター R31-GONTA オレンジ (C5)

加工したもの。こんな感じで24㎜サイズにしました。

ジャストサイズ。キレイに巻けました。

LPL LPLプラスチック現像タンク5041 L40221 L40221

3)カートリッジにネガを戻す機械(リアタッチャー)

現像したネガをAPSフィルムカートリッジに戻す機械をリアタッチャーと言いますが、この機械もノーリツ鋼機と富士フィルムから出ていました。

今回私が手に入れることができたのはノーリツ鋼機の方でした。

手動でセッティングタイプのSARA-200と全自動タイプのFARA-300

SARA-200を探していたのですが、先に新品のFARA-300を見つけてしまって即購入しました。SARA-200はデタッチャーのADT-240とセットで出品されていたので手に入れることができました。

まとめ

APSフィルムを自家現像する場合には通常の現像道具に追加でデタッチャー、リアタッチャー、APS用の現像リールが必要です。手に入れてしまえばあとは通常の自家現像とほとんど変わりません。次回は実際に現像していく様子を書いていこうと思います。

コメント

  1. […] by little 新着記事 APSフィルムの自家現像 2020.08.06 APSフィルムの自家現像(準備編) 2020.08.06 奈良・藤原宮跡の蓮(ハナハス) […]

  2. […] […]