こんにちは。すぱ(@supa_kun_)です。
前回はAPSフィルムを自家現像する場合に必要な準備物について書きました。
今回は実際に現像の手順について書こうと思います。
1)フィルムをデタッチ
まずはAPSフィルムをカートリッジからネガを外して詰め替え用カートリッジに入れ替えます。デタッチャーという機械を使います。
今回はノーリツ鋼機のADT-240を使って入れ替えます。
左のカートリッジが詰め替え用カートリッジ。右がAPSフィルム
このように自動で詰め替えカートリッジにネガを移してくれます。
動画でもその様子をご覧ください。
フィルムを現像リールに巻く
詰め替えカートリッジに入れ替えたネガを現像リールに巻きます。
実際には暗室やダークバック内で行います。
現像
リールに巻いて現像タンクに入れてしまえば普通の35㎜フィルムと同じ段取りで現像できます。
カラー現像の場合は
・現像処理(私は30℃9分)
・水洗い
・漂白定着(私は30℃10分)
・水洗い
・(ドライウェル処理)
で完了します。コダックの現像液セット使えばモノクロ現像よりも工数少なく現像できます。
現像終了
APSフィルムの現像ができました。
ネガをカートリッジに戻す(リアタッチ)
乾燥させたらネガをカートリッジに戻します。自宅で印画紙に焼いたりデータ化するだけならカートリッジに戻さず35㎜フィルムと同じようにはさみで切ってネガシートに入れても良いです。
私はAPSフィルムのフィルムスキャナーを持っているのでカートリッジに戻します。
全自動対応のFARA-300を使います。
蓋を開けてネガをセット。カートリッジをセットしたらスタート
巻き取ったら自動で出てきます。
これも動画で見た方が分かると思うので動画を付けます。
このように自動で巻き取ってくれます。
おまけ データスキャン
データスキャンはNIKON COOLSCAN IVを使ってVUESCNというソフトで行っています。
このスキャナーユニットのいい所はカートリッジからネガを自動で給配してくれるので入れ替えなどが不要な所です。ただWindowsVista時代のスキャナーなので純正ソフトでは動きません。VueScanはメーカーを超えて個人であらゆるスキャナーでも編集できるように作られたスキャンソフトです。もう古くて純正ソフトが使えないようなスキャナーでも使え、分かりやすく、純正よりも速くスキャニング出来ると好評のソフトです。
スタンダートと永久アップグレード付きのプロフェッショナルと2種類の買取方法があります。
実際にスキャンした写真
CONTAX Tix 富士フィルムnexia200(期限切れ)
もう期限切れのフィルムしか存在しないので完璧な鮮やかさや滑らかな粒子性はありませんがコンパクトで面白くかなり高性能なのに35mmフィルムカメラの10分の1くらいの価格でAPSフィルムカメラは売っているので面白いと思います。
いつまでフィルムが買えるかはわかりませんが、APSフィルムの自家現像に興味持った方へ参考になればと思います。
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