こんにちは。すぱ(@supa_kun_)です。
今回はカメクラ界のイリュージョンマジシャン、しむさん(@46sym)が年末恒例の
「【1st Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021 」
「【2nd Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021」
を募集していたので今年で3回目になりますが参加してみました。
#カメクラの沼カレ2021 【1st Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021 」
2021年は引き続きコロナ禍のなか、なかなか気軽に撮影に出向くことが難しかった中、今年1番の機材を見つけて楽しんだので、その機材の紹介とレビューをしようと思います。
参考までに毎年の買い替え記録も書きましたのでご参考までに
FUJIFILM GX680 II Professional
今年フィルムカメラにはまっていまして、そろそろ中盤カメラの645サイズからステップアップしたいと考えていました。
Twitter界隈の話題なども見ながら6×7とか6×9サイズのカメラなどを物色していました。
いろいろ探していくうちに6×8というニッチなサイズと当時高かったスタジオカメラが破格値で買えるということでこのFujiのGX680シリーズのGX680IIとレンズセットを手に入れました。
購入にあたり最後の決め手はサンライズカメラさんの紹介でした。
「富士フイルムは、プロのための本気の中判カメラも作っていました。
それがこの記事で解説する、FUJIFILM GX680シリーズ。
GX680、GX680II、GX680IIIと3代にわたって続いたスタジオ用カメラは、本格的なアオリを使った撮影を便利な環境で行うことを実現しました。
モータードライブを内蔵し、中判ながら使用にあたって戸惑うことはなし。
そのうえで、アオリやピントをはじめ、撮影の「作り込み」にだけ集中することができる構造となっているのです。
そんなスタジオカメラ、GX680シリーズも、現在では中古ではほぼ捨て値状態。
逆に言えば、趣味のフィルムカメラとして中古で手に入れるなら今がチャンスです!」(紹介抜粋)
定価から考えると恐ろしいほどの投げ売り価格でした。GX680シリーズではあおりのできる通常タイプとあおり機構を省略したSシリーズがあって、あおりは使いたかったので通常のものを探しました。
まずはGX680IIIで物を探したのですが価格と内容でいいものが見つからなくて、最終的には乾電池ユニット付きレンズセットで出品されていたGX680IIを手に入れました。
ただしドマイナーな機種であることは間違いなかった。
分かってはいたがGX680のレビュー記事の少なさよw
— すぱ@photo (@supa_kun_) February 9, 2021
GX680IIのスペックなど
シャッター | B、8秒~1/400秒 電子式 レンズシャッター クイックリターンミラー(ミラーアップ可) |
露出計 | なし(AEファインダー装着時は絞り優先AE可) |
ファインダー | 交換可能 |
フィルムフォーマット | 6×8 |
あおり | シフト: 左右・ライズ13mm フォール15mm ティルト・スイング12° |
フィルム装填 | 電子式・自動装填 |
「1986年、FUJIFILMよりGX680 Professionalが発表される。
その名に”Professional”を冠することが示す通り、Professionalのため、特にStudioで作品制作をするProfessionalのために、開発された中判カメラシステムである。
GX680の特徴は、以下の2つに尽きる。縦横のフォーマットを切り替えるレボルビング機構。そして、中判としては世界初となるTILT/Shift機構だった。
いずれも、Professionalから強くリクエストされる機構だが、それにかかるレンズ設計にかかる負荷たるや尋常ではなかった。
GX680は、6X8cmで撮影できるがレボルビング機構を持っているということは、実際には8x8cmをカバーするイメージサークルが無ければならない。135フォーマットのほぼ8倍に相当する面積をカバーするレンズを設計しなればならないのだ。
しかも、TILT/Shift機構まで搭載されている。つまり、8x8cmのイメージサークルを、TILT/Shiftさせたときもキープしなければならない。並大抵のレンズでは、このシステムを成立させることはできないのだ。」(富士フィルム公式 より抜粋)
このように8×8をカバーするためにレンズも巨大なものになっています。
重いレンズのマクロプラナーと比較してもこの通り
35mm換算で0.6倍となります。手持ちのレンズですが35mmのレンズでは考えられない絞り値が見られます。
写真の80mmだとF45まであります。ちなみに210mmはF64まであります。露出計が付いていないカメラなので単体露出計がないと計算が難しいです。
フォーマットが大きいだけにファインダーをのぞいた時の立体感には驚かされます。
フィルムも自動で巻き上げます
120フィルムを使いますが6×8のフォーマットだと9枚しか撮れません。6×4.5と比較してもこれくらい違います。
オプションも豊富でビューファインダーやフードをつけると雰囲気が変わります
お散歩カメラとして持ち歩きながら撮るとこんな感じになります。本体だけで4Kgオーバー、レンズつけるともろもろ5Kgオーバーのカメラです。ある意味鈍器を振り回して撮影とはこのこと。
この姿で撮り歩いていると周りでざわざわされたり、お声がけされたりよくしますw
作例
GX MD 125mm 1:3.2
35mm換算81mmの中望遠レンズ。風景や人物でとても使いやすい域のレンズです。
何気に開放値F3.2というのはGXレンズで一番明るいレンズになります。解像度もよく見栄えのある絵が撮れます。
GX M 80mm 1:5.6
35mm換算で48mmという標準域のレンズです。私は風景的な使い方をしていますが色々使えるレンズです。標準域ですが開放付近ではよく背景がぼけてくれるレンズでもあります。
GX M 210mm 1:5.6
35mm換算で126mmのレンズ。中望遠で私はこれで飛行機撮影をしたりしています。
GX M 150mm 1:4.5
35mm換算で90mmの中望遠レンズ。ポートレートなどに向いてそうな気がしますがまだ試せていません。
まとめ
もともとはスタジオカメラとして開発されたカメラなので、ライティング撮影やモノ撮りにも挑戦してみたいなと思います。
「【1st Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021 」
昨日はよしひでさんの「2021年の撮影活動を振り返る」でした。鉄道と娘さんの写真はめちゃくちゃいい写真なのでぜひ見てください。
明日はshigitokiさんです。GXからGFXへバトンパスします。
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